宇宙
僕は自分が嫌いだ。学校では成績は良いほうで、この世の大半の人間よりも秀でているという矜持はある。しかしそれは他者との生活においてもろく崩れ去る。彼らにとって僕はそういう対象ではない。そもそも評価の対象という土台に上がってすらいないのだ。惰性でつけていたテレビの画面の中で、最近流行りの芸能人が大声とおバカキャラを武器に笑いを誘う。僕のほうが、と心の中で呟きながら唇を噛む。
次の日、僕は命を絶った。来世はもっと人に影響を与え、関心を持たれるような生であれと祈りながらそっと目を瞑り、空を飛んだ。
目が覚めた。いや、覚めていないかもしれない。あたりは闇に閉ざされていて、何も見えないからだ。そもそも視覚を使っているのかさえ曖昧だ。そこに自分の肉体はなく、ただ周りの空間をぼんやりと認識している、そんな具合だ。僕は死んだのだろうか。だが「僕」という意識は確実にある。死はこんな感覚なのかと思考を巡らせるうちに、僕の認識する空間がぼんやりと広がっていく。
ここで僕は一つの仮説を立てた。僕は宇宙にいるのかもしれない。するといくつかの事象にうまく説明がつく。あたりが闇に包まれていること。上下左右といった感覚がないこと。広がり続ける認識の遠くにぼんやりと星のようなものがあること。僕以外に誰もいないこと。「人は死んだら宇宙の果てで塵になる」と昔誰かが言っていた。僕に今肉体がないように、もしかしたら他のみんなにも肉体がないだけで、そこに存在しているかもしれない。そうして他者を意識したとたん、急に孤独感が僕を襲った。誰かに会いたい。そうして僕は宇宙を彷徨いはじめた。
認識の空間を煙のように動かしながら見覚えのある青い星を見つけるまでは、人間としての時間間隔は役に立たないほどと途方に果てしなかった。地球の表面には強い力が働いていたが、僕が「アメーバ」と名付けた漂流中に培った認識の空間の動かし方は、それを造作もなくすり抜けた。
ついに地上についた。無機質な建物の飾り気のない部屋にいる。壁にびっしりと立てかけられた本のタイトルには、見たことありそうでない漢字が並んでいる。中国にいるのだろう。世界の陸地の6.5%も占めているのだから十分にあり得る。一人の男が部屋に入ってきた。文字通り何光年ぶりに出会った人間であった。誰かに会いたいと半永久的に彷徨った旅の目的が達成した瞬間であった。思わず彼のそばにアメーバを寄せる。すると信じがたいことが起きた。これまでの僕をかろうじて維持していた唯一の僕の意識が、彼の中にも生まれたのだ。ぼんやりと彼の中で僕のアメーバが広がっていく感覚は、とても懐かしいものであった。彼が視界にとらえる物を、僕も見ている。彼は数冊の本を手に取り、部屋を後にした。すると僕のアメーバは部屋の中と彼の中とでぷつんと二つに分かれた。僕はいったい何者なのだろう。
その後も僕のアメーバはさらに分裂、増殖を繰り返した。その男が誰かと空間を共にすると、一定の確率でその誰かの視界を認識できるようになる。そうして僕のアメーバは誰かの中で増え続け、あっという間に街全体に僕のアメーバが張り巡らされた。やがてそれは街を越え、国を越えた。爆発的に増え続けるアメーバからの情報量を処理するのに戸惑いながらも、僕がこの世界を徐々に支配しているような感覚に酔いしれた。
違和感を抱いたのは、一人目の男が死んでからだ。一人、一人と僕がアメーバを共有した人間が死んでいった。そしてまだ生きている人間も徐々に他者から厭われ始めた。他にも奇妙なことがいくつかあった。飛行機が飛ばなくなったり、全ての人がマスクをつけるようになったりした。そのころから世界中の誰もがある事に関心を持つようになっていた。そうして僕もようやく、何万光年のちに、自分の正体に気付いた。「コロナウイルス」、人間はこう呼んでいた。テレビで報じられた僕の姿は小さな冠のようだった。なるほど、これまで小さすぎて認識できなかっただけで僕には体がちゃんとあったのか。今までのアメーバを使って進んできた道のりをコロナウイルス視点で振り返りながら、僕はとてつもない罪を犯してしまったと気づく。そしてそれは瞬く間に絶望へと変わった。アメーバと名付けたぼくの認識の増殖は、僕自身の増殖によって引き起こされていたのだ。そうして気づけば僕は今や世界中の人々を混乱に陥れる生物兵器となっていたのだ。
僕は一度死んでいる。来世はもっと人に影響を与え、関心を持たれるような生であれという死に際に放った祈りは今、むごいほどに現実になっている。存在していても評価の対象ではなかった僕は、今では見えなくとも世界中の人間を脅かしている。いつの日かテレビで見た芸能人もついに僕のアメーバに取りつかれた。僕にはもう噛む唇もない。そうして世界への影響力と引き換えにこれまでも、これからもずっと、アメーバによって誰かが命を落とす瞬間を認識し続ける。
6週間の海外インターンシップで学んだこと、感じたこと
お久しぶりです!TJです!!
無事日本に帰国しました!!!
いやいつの話やねん。もう帰国して既に2ヶ月経っとるやないかい。
帰ってきてからは怒涛の大学生活。
帰国後すぐに後期の授業!!
AIESECの活動!!
お茶屋さんでバイト!!
NF(京大の学園祭)で模擬店準備!!
なんやかんやで結局最後のブログを書くのが億劫になってましたね。そしたらあっという間に12月。Time flies like an allow ってやつですね。
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ちなみにこちらは空港で書いた前回(9/29)の記事。
学んだことをきちんと言語化して発信しないと、ただの日記で終わっちゃいますよ〜
やってさ。過去の自分。
これってフラグってやつですかね?見事に回収しててわらってる。げらげら。
いやわろてる場合か!!!
気を取り直して。
今回は締めくくりとして
・自分がなぜウガンダに行ったのか
・そこで何をして、何を学び、何を感じたのか
・その上で今、なにを想うのか
を綴りたいと思います。人に伝えるためにも、自分で理解を深め、ここを1つの分岐点とするためにも。少しいやだいぶ長いですが、最後まで読んでくれたら嬉しいです。
今更感はんぱないことは目をつむって、、笑
よし、アフリカンな写真で現地感漂わせよ。
これで今更感すこしは薄れたやろ。では以下からぼでーぱらぐらふ。
~研修に参加した思い~
まず、なぜ僕がこの研修に参加したか。
それは、何か強力な原体験を得て、今後の行動力に繋げたかったからです。
僕は高校生の頃、バスケ部と茶道部(あと一時期ラグビー部)を兼部していて、週7日毎日部活に勤しんで学校生活を送っていたので、あんまり
「受験勉強のために時間を犠牲にした」みたいな感覚がないんですよね。
だから大学生になってたくさんの刺激的な友人に出会い、新たな価値観に触れることにわくわくする一方で、急にタカが外れてはっちゃけだす人達に対しては違和感を抱いていたんです。
カラオケもボーリングもテニスも、やったら絶対楽しいけど、もっと今しかできひんことないかなって。せっかくやし京大の環境でしかできなさそうなおもろいことやりたいなって。
だから僕は、
- 夢中になれるほど楽しいこと
で、かつ
- 自分の成長に繋がるもの
を求めて大学生活を送っていました。
そんな時にAIESECのCreProという、ウガンダの農村地域でコミュニティ開発に挑戦するプログラムを知って、もし自分がこの6週間で現地の課題をなにか1つでも改善して現地の人を幸せにできたら、その成功体験が自分の自信に繋がってこれからの僕を突き動かしてくれるものになるんじゃないか。そう思ってAIESECのCreProが運営する海外インターンシップに応募しました。
あとは大学生のうちに毎年海外に行きたいって思いがあったからですかね。次はモンゴルでゲル暮らししながら遊牧味わってみたいな。
あ、お金、、
~研修でしたこと~
現地に行く前に色々ウガンダについて調べてはいたけど、やっぱり現地に行かないとわからない実情があって。実際に生活してみて初めて感じる価値があって。
アフリカは貧困って口では簡単に言えるけど、「貧困」ってその二文字じゃ表せないくらい色んな要因が複雑に絡み合っていて、1人1人何を課題として生きているのかが違ってくる。
現地で実際に生活をして僕が感じた1番の課題は、彼らの暮らしが安定していないことでした。
自給自足の生活やから、農作物は気候に変動されて毎年収穫量が変わるし、一家の大黒柱であるお父さんの仕事は日雇いやから、いつ仕事がなくなるかわからない。
今を生きることはできても、貯蓄がないし、そもそも貯蓄する概念がない。
だから将来子供を大学まで通わせることは難しいし、家族の誰かが病気になったらなす術がなくなる。
そんな現状を解決する一手として、チキンプロジェクトを実行しました。
チキンプロジェクトは、暮らしを良くしたいけど何かを始めるお金もないという農家の方と共に鶏を育てるプロジェクトです。初めに僕たちが雛や育成設備などの初期費用を負担し、鶏を育てる過程をサポートする。そして鶏が卵を産むぐらいまで成長したら毎日卵やお肉で収入が
得られるようになるので、その中から少しずつ初期費用を返済してもらう。全部返済し終えたら鶏はその農家さんが自由にでき、僕たちは新たな農家さんとチキンプロジェクトを始められる。そのサイクルを繰り返すことでたくさんの農家さんに暮らしを安定させるチャンスを与えることができる。
鶏を手にすることによって農家さんは
- 気候や季節によらず安定した収入を得ることができるし、
- 普段摂取できない動物性タンパク質を摂ることができる。
- そして、育てる過程で出る鶏の糞を農作物の肥料にすることも出来る。
一石三鳥の素晴らしいプロジェクトだと思ってます。チキンだけに。
こうやって多方面から農家さんの暮らしを確実に良くしていることが実感できて、そしてこのチキンプロジェクトを1つの農家さんと共に実行に移せたことは達成感が大きいです。
一緒にスタートした農家さん。この写真もかけがえのない思い出の一つ。
~研修で感じたこと~
今回の渡航は、観光でもなく留学でもなく、海外インターンシップ。だから自分と全く異なる環境で生きている人たちが何を感じ、どんな生き方をしているのかを深層的に知りたくて、色んな場所に足を動かして色んな人と交流してました。
友達の農場を見学させてもらったり、スラム街に連れて行ってもらったり、まだ英語を話せない村の子供と一緒に遊んでもらったり、近所の同年代の女の子に編み物や学校のこと教えてもらったり。
そんなたくさんの人との出会いの中で僕が疑問に思ったこと。
それはみんな貧しいのにそれ以上に幸せそうなことでした。
生活水準は日本の方が圧倒的に上です。でも、日本人っていつもマイナスなことを言ったり、いじめや鬱など、心に余裕がなくて生きづらさを感じてたりする。でもそんな日本人とは対照的に、彼らはいつも笑ったり、踊ったりして楽しそうに生きている。
ずっとそれを疑問に思っていて、ある日近所でよく一緒に時間を過ごしてた同年代の女の子フレッビーに尋ねてみました。
「What is your happiness?」
って。
今読んでくれてるみなさんは、この質問に対する答え、パッと思い浮かんでますか?
彼女の答えはこうでした。
家族や友達と一緒に笑い合って過ごせる日々が私の幸せ
めっちゃ素敵な答えやなあって思いました。その時同時に、物質的な豊かさの先に幸せはないと実感しました。
僕たちは日本で今豊かな暮らしを送っているけど、もっといい携帯電話を求めるし、もっといいブランドの物を身につけたいと思ってしまう。そんな欲求って多分満たされたらまた上書きされて、永遠に満足することってないんですよね。
じゃあ僕は何で幸せを満たすことができるのか。
やっぱり愛やなって、思いました。
物質的な豊かさを理想に見合うほど享受できるかはわからないけど、愛は普遍的で誰でも与え受け取ることができる。
そんなことを考えながら、自分が今まで周りの人たちにとても愛されていたんだなあと改めて実感しました。これまでは自分をつき動かす原体験がないことを憂い、それを求めていましたが、今はなにか大きな痛みや悲しみを背負わずに生きてこれたことへの感謝を感じるようになりました。
いきなり愛ってなんやねんって思う人もいますよね。わかります。僕も今まで愛ってだっさとか陳腐やんとか思ってました。
でも、世界を誰1人取り残さずに幸せにできるんって、やっぱり愛なんですよね。
だから僕にとっての幸せは、そんな僕の周りにいる人たちを愛し、彼らから愛されることです。
僕がそんな関係を周りの人と築けて、周りの人が彼らのコミュニティでもそんな関係が築けて、それが連鎖して社会に広がっていったらきっと世界中の人が幸せを感じながら生きられるんじゃないかって信じてます。
僕の次のステップは、今度はその'周りの人'をいかに広げられるか。Word citizenを心から実感できる日はそう遠くないはず。
~今の想い~
最後に僕の率直な今の想いを綴ります。
もともと僕は将来強くやりたいことがなくて、それが不安で色々な経験に挑戦できるAIESECという学生団体に入りました。
そして密度の濃いあっという間の半年間。正直、まだまったく決まってないです。
でも今はあまり将来に対してあまり不安はありません。だって5年後10年後に社会で何が起こってどんな影響が自分に来るのかなんて予測できるもんじゃないし、焦ってすぐに決めたところで可能性を狭めたくないですもん。
だから思考は続けてますが、あまり不安で悩むことはなくなりました。
今こんなこと考えられるんってめっちゃ贅沢なんやろな〜って思いながら生きてます。笑
でも、心に決めてることが一つ。
目の前にあるおもろいって思える機会に飛び込んで、全力で楽しもう。
将来に向けて準備、とかいう守りの気持ちが薄くなったからこそ、今自分の目の前に広がってる色んな機会に対して挑戦したいです。そして全力でやりたいです。
全力でやってる人は何してても情熱的に映るし、そんな人の生き様ってめちゃめちゃかっこいい。
だからそんなかっこいい漢になりたい。
そんな生きる過程で、周りの人達と支え合って、感謝し合って、愛し合いながら生きていけたら幸せです。
~まとめ~
書き終わった!!やりがい!!
もう4000字も書いちゃってますね。まさか夏休みの日記をラスト3日で創造する自分が。ここ来るまで読者のみなさんは何割脱落してるんでしょうかね。あは。
でも、振り返ればこのブログをウガンダおる間毎日続けてほんまに良かったです!
帰ってから
このブログ読んでたで〜!
がキッカケで新しい出会いがあったりして、今のコミュニティが豊かになったり。
発信することめっちゃ大事って気付きました。
それだけでどんどん可能性広がってったもん。
あ、ここで最後のお願い。
↑これ、空港で作ったままずっとお蔵入りしてたアンケートです。
40秒で終わるんで、ほんまに最後にこれだけ答えて欲しいです。
特に、
全くしらん小童のブログの読者にまでなってくださった100人以上のみなさん!
多分ウガンダ気分のまま勢いで作ってたので文面調子乗ってますが、僕は読者がいてくれてめっちゃ嬉しかったので、最後に何か一声でももらえたらもっと喜びます。懐きます。
知り合いの人も答えてくれたら嬉しいな〜
いつも会ってんのになんか今さら恥ずかしいし。笑
答えてくれた人は是非ごはん行きましょ。語りましょや。
よし、これで全て心残りやったことは書き終えた。
というわけで!!
今回の記事、そしてこのブログは終わり!!
今までお付き合い頂きありがとうございました!!!
(4645字)
'Business opportunity'を持ち掛けられた話
こんばんは〜!TJです!
ただいま1時23分。なんかいい感じですね!
エンテベ国際空港からドーハ国際空港へと乗り継ぎ、羽田空港に到着。そして伊丹に行く便を待ってます。
移動時間長い、、!
27日の午前に出発したのにもう29日になってる、、しかも全然眠たくない、、
これはTwitterで学んだうんこのポーズ。
こんなポーズにクオリティを求めるくらいには暇を持て余してます。
せっかく(?)なので、現地で会った日本人と最後の晩餐を楽しむ前に実は会っていた、ウガンダ人との出来事について書いとこうかなと。
数日前にUberを待っている間に声をかけられ、その場は連絡先を交換しただけで終わったのですが、その人がなにやら僕達に帰国前にどうしても会いたいそうで、会ってきました!
なにやら'Business opportunity'があるそう。ゴリゴリに押されて、なんやかんや興味があったので1人でHalimahの所に会いに行ってきました。
オフィス到着。普通にちゃんとしてるとこです。Halimahに最上階へと案内されると、そこには沢山の人がグループを作り何やら話し合っています。
そして、高そうな腕時計をはめたスーツ姿の男性を紹介され、その彼が 'Business opportunity' について語り出しました。
話を聞くうちに、だんだん概要が掴めてきました。
彼らの会社は SuperLife World という名前で、
人々に ‘Health’ と ‘Wellness’ を与えるのがビジョンだそう。
その為の商品として「STC30」を提供しているそう。
風邪、腹痛、ストレス、高血圧、心臓病、、
どんな病気にもこの薬を摂取して細胞レベルで治療することにより30日以内で治るのだそう。
そしてこんな素晴らしい商品を「右サイド」と「左サイド」、たった2人に紹介して購入してもらうだけで仲介料を貰えるそう。
そしてその2人がまた「右サイド」と「左サイド」を作ることにより、自分は何もしなくても不労収入を得られるそう。この連鎖が続くことによって自分にはどんどん収入が、、
ってこれマルチ商法やないかーーい!!!
Halimahが持ち掛けてきた'Business opportunity'はこれでした。
確かに正真正銘の'Business opportunity'でしたね。
マルチ商法と気付いてからは、楽しかったです。詐欺師が使いそうなマインドコントロール術を次々と繰り出して来るんですもん。
その男性から一通り話を聞き終えた後は、また別の高そうなスーツと腕時計をした男性の元へ案内され、彼にもこのビジネスの魅力を語られました。
彼はこのビジネスで成功して今では彼の下で2000人もの連鎖が続いてるそう。
いわゆる第三者の刺客ってやつですね。別視点から成功のイメージを植え込み、信憑性を高めるあれ。
しかも席の配置も、僕の正面にその男性で、隣にHalimah。なんかこのトライアングルも話を信じ込ませるための詐欺の手口でよくあるやつって聞いたことあります。
でも日本でよく聞くマルチ商法と違うかった点が1つ。
それは彼らから悪気を一切感じかったところです。
このビジネスを心から良いと思って僕に紹介してくれてるんだなって感じがずっと彼らから伝わってきました。
会社自体もめっちゃ堂々としてるし。
念のため会社のホームページあるん?って聞いたらめっちゃ綺麗なホームページ用意されてましたもん。
(参照はこちらまで→ https://superlifeworld.com )
日本ではマルチ商法は悪いイメージが植え付けられていますが、ねずみ講と違い法に触れているわけではありません。ウガンダでは悪いイメージは全く持たれていないようです。もっとも、その売り込む商品自体に相応の価値があればの話ですが。
30日この薬飲み続ければであらゆる病気が治るって胡散臭すぎるやろ、、、
一通り色々な人から話を聞き終え、最後に振込用の口座開設と書類のサインを求められましたが、「一晩考えさせてくれ」と嘘を言って振り切ってその場を後にしました。
とは言え、全く迷いがなかったわけではありません。
「これ日本では誰も始めてないし、自分が最初になれば儲かるんちゃう?」とか少しでも考えてしまうんが僕の甘いところです。
購入してくれる人を2人探すまでに失う社会的信用はお金じゃ測りきれないです、、
ウガンダ滞在の最後の最後に社会勉強をできた思い出でした。どこに行っても甘い話に乗っからないように気を付けないとダメですね!
ほなそんな感じで、また今度〜〜!
と、言いたいところですが!
このブログのタイトルはウガンダ滞在記。インターンシップ期間中だけ毎日更新しようって決めてたやつ。
もう日本に着いたので、ブログを書き続けるのはこのタイトルには相応しくないですね。
この記事で最後!にしても良かったんですが、そういえばインターンを通して学んだことをまだまとめてませんでした。それをこのブログに書かずに終わってしまうと、それこそこのブログはただの日記になり、研修で得たものの価値を見出せません。
なので次の記事でまとめを書いて、それを最後の記事にします!
6週間で5000回も読んで頂いたこのTJウガンダ滞在記。
最後に自分のページ調べてみたら、このブログの読者になってくれている方が、なんと100人もいてくれてました!
めっちゃびっくり!!
僕の知り合いでブログをやってる人は殆どいないので、大半が僕を知らない方々。
こんなよう分からん若者の拙い文章を読み続けて頂いて本当にありがとうございます。本当に、、
そして、皆さんのブログに目を通すほどの時間と通信環境が無かったことをお許しください。
個人的には、SNSの様にブロガーの間には
'読者になってもらったら相手の読者になる'
という相互関係が暗黙の了解で成立している説を推奨してます。でも読者になる方法もコメントを返す方法もまだいまいちよくわかってません。一方向になってしまってほんまにごめんなさい。
せっかくの読者さんに何もせず離れていくのはとても申し訳ないですが、生憎なことにこのまま帰国後も毎日ブログ書き上げるほどの文章力と遂行力を僕は持ち合わせていません。
なにか一回きりで終わらないことがあれば良いんですけどね。ブロガー初心者のくせに100人の手放すのを惜しむ欲張りずりずり丸です。
いや、ブロガー初心者やからこそかな。
何かアイデアあればコメントで教えてください。人任せまんまん丸です。
とりあえず!!次の記事でインターンの学びをバチってまとめあげてこのブログを締めくくります!
自分でハードル上げときます。じゃないと真面目に自分と向き合って最後まで書けへん気がする。笑
それでは今回はここまで!
〜TJウガンダ滞在記がうんこのポーズと共にあらんことを〜
最後の晩餐は現地で出逢った日本人と!
おはようございます〜!TJです!
ついに明日にウガンダを発ちます。振り返ると6週間ってほんまに一瞬。
やっと帰れる!って思う反面、まだ帰りたくないって気持ちも残ってます。
ウガンダで過ごす夜は今日で最後。そんな特別な夜は現地で出逢った日本人と過ごしました!
出会いは首都はカンパラにある日本食レストラン「YAMASEN」。
中心部から少し離れた閑静な丘で日本人が和食を経営しているのです。
見たらわかる
高級なやつやん!
内装もとてもお洒落。シンプルで気取った雰囲気を感じさせないのに、なぜかお洒落。この空間にいるだけで自分お洒落。
自然の素材を活かす日本の建築技術がウガンダで存分に発揮された最高傑作です。
もちろんこんな高級なレストランで贅沢食事をできる余裕なんてない僕たちは、建物を見学させてもらいながら、それだけでお腹いっぱいでした。
するとレストランの中に日本人らしき方が3人。なにやら明るくミーティングをしています。
「YAMASEN」の方々かな?もしそやったら日本人として一声挨拶だけでもしときたいな
思い切って声をかけてみると、全然違う人達でした。笑
自分らと同じ海外インターンシップをしてる大学生2人と、その研修先の社長さんでした!!
そしてその研修先が SOLTILO UGANDA 。現地の「Bright Starts FC」というサッカークラブの経営主となり、サッカーを通じて東アフリカの子供達に夢や希望を与えることを理念に活動しているそうです。
そしてそして!!そんなSOLTILO UGANDAをプロデュースしているのが!
あのケイスケ・ホンダです。
正直、全っ然知りませんでした。本田圭佑がカンボジアで監督をしていることはTwitterで話題になってたから知ってるけど、ウガンダでもそんな活動が広がっていたなんて、、
現地クラブを運営するのはウガンダで3カ国目らしいです。
「サッカーを通じて夢を持つことの大切さを伝えたい」
本田圭佑そんな想いの偉大さを改めて感じるとともに、その想いをもとにアフリカで日本人が実際に活動している事実に胸が高まりました。
しかもインターン生2人は大学を休学して1年間インターンシップに参加しているそう。サッカーを通じて子供達を笑顔にしたいという目標を叶えるために親の反対を押し切り、その決断をした勇気、心から尊敬します。
この時は軽く挨拶を交わし、連絡先を交換しただけだったのですが、
そんな彼らと帰国前に是非もう一度会いたくて詳しく話を聞きたくて!Facebookで連絡を取って約束をして、夜ご飯を一緒に食べてきました!
場所は Arirang Restaurant 。
丘の上のリゾートエリアに佇む韓国料理のお店です。
そこで美味しい韓国料理を楽しく頂きました!
料理の写真はないですが、まさに最後の晩餐にふさわしい、贅沢なディナーでした!
田舎で自炊を続けてきた僕たちにとって久しぶりのお箸を使った食事はなんだか逆に違和感でした。笑
美味しい料理を楽しみながら、
お互いのインターンの事や、クラブの選手の日常の出来事、アフリカに携わる若者についてなど、いっぱい話し合いました。
クラブの下部組織を作るために東アフリカ諸国でサッカースクールを開き、子供達に指導機会を与えると共に生え抜きを選んだり等、クラブを経営する上での話もとても参考になりました。
インターン生の池本さん、稲留さん。
Bright Stars FCを日本でも、ウガンダでも人気のクラブにするために、これからも頑張ってください!僕にできる事ならなんでも協力します!
そして気さくに僕たちと話して下さった大場社長。「出世払いでいいよ」と言って食事代どころかタクシー代まで奢って頂きました。出世払いって言葉、便利ですね。その言葉だけにならないように、近い将来必ずお返しします!お忙しい中わざわざ時間を割いて頂いて有難うございました!!
以上、最後の最後に現地で出来た日本人との繋がりでした!あの時「YAMASEN」で勇気を出して声を掛けて良かったです。こんなに素敵な方々と知り合えるなんて。
- 誰もやったことがないことに挑戦する。
- 人と違うことに対して自信を持ってやっている。
いつでもどこにいても、そんな人達の姿勢には目を見張るものがあります。
しかし、新しい挑戦をし続ける人達は時に批判の矢面に立たされます。きっとほとんどが嫉妬を根源とした感情です。
そんな出る杭が打たれ、叩かれるのが当たり前の風潮と化しつつある日本、いつからそうなってしまったんですかねぇ。
お告げ
おはようございます、、
TJよ、、聞こえますか、、
私は今あなたの脳内に直接語りかけています、、
TJよ、、落ち着いて聞きなさい、、
あなたの携帯の容量は残り500MBを切っているのです、、
家にはもちろんWi-fiなんてものは飛んでいません、、
そして今日は水曜日、、あなたがウガンダを発つのは金曜日、、
つまりあなたは残り三日間を500MBで過ごすことになるのです、、
TJよ、、残されたギガ量と時間で何を優先すべきなのかよく考えるのです、、
、、、
必ず後期の制限科目の履修申し込みは済ませておきなさい、、
抽選科目が人気な理由の背後にはそれなりのロジックが隠されているのです、、
TJよ、、残された時間を携帯ではなくウガンダの人と向き合う時間に使いなさい、、
今日のブログは以上です、、ギガ量が命です節約します、、
たまたま仲良くなった友達が実はすごい人やった話
こんにちは!TJです!
突然ですが!みなさん!
この方を覚えていますか??
僕も忘れてました。この人から突然連絡が来るまでは。
この人はハッサン!
ウガンダ着陸して2日目に遊びに行ったエンテベビーチで急に話しかけられ仲良くなった人です!
ちなみに奥さんと出会ったのもビーチだそう。ビーチで知らない人に話しかけるスキルでハッサンに敵うものはいません。
そんなハッサンから急に会おうとの連絡が。しかも実家にある農園を案内してくれるそうです。
てことでハッサンと会ってきました!
メインロードで合流して、マーティンの家から約50km離れたハッサンの実家へ!
家にお邪魔すると、いきなり朝ごはんを出してくれました。ウガンダの友達の家に行くと必ず何かもてなされます。おもてなし精神は日本に劣らぬ素晴らしいものがあります。
ご飯もそうですが、この時のお茶すごく美味しかったです!
腹ごしらえをして、いよいよ農園へ!
ハッサンの実家からボダで約20分、どんどん山道を奥へ進むと
農作物が植わってる小高い丘の近くでボダが止まりました。
「この丘のどこがハッサンの農地なの?」
って聞くとハッサンは一言、
「All!」
おったまげました。実は写真に写ってる景色ほとんどがハッサンが持ってる農地でした。
思わずこの農園の広さを尋ねてみたら、60-70acresぐらいだそう。
いや acre ってなんやね〜〜ん。
そんな単位日本で聞いたことないで、、
あとで調べてみると、1 acre = 約4047㎡だそう。つまり、ハッサンの農地はだいたい26万㎡。ゆえに、概ね甲子園球場20個分。
控えめに言って、半端ないです。
僕は知らないうちにとんでもない人と知り合っていたようです。
そんな大きな農園を、もちろん一人で全て管理することは不可能。なのでハッサンは現地に管理人、作業員を雇って自身は主にカンパラで生活しています。
作業員'sとのフォト。ウガンダのみなさんは本当に写真を撮るのが大好きです。どんな場面でもとりあえず1枚写真に収めます。
そしてハッサンと管理人さんに案内してもらいながら農場を見学。
キャッサバ、メイズ(とうもろこし)、マトケ、バナナ、スイカ、トマト、キャベツ、カボチャ、大豆、オクラ、、、
甲子園球場20個分の土地にはありとあらゆる農作物が植えてありました。
枯れたマトケの葉を下に敷いて肥料かつ保湿の役割を与えたり、様々な工夫がそこには凝らしてありましま。
農家ならではの自然のサイクルを知れてとても勉強になりました!
あと、オクラってウガンダでもオクラって言うらしいですね。おもしろいです。
しかし、流石に全ての土地を有効利用できている訳ではないようです。
手前に広がる農地はまだまだ手付かず。でもハッサンの頭の中にはすでにいくつかのアイデアがあります。
ヤギや羊を放牧したり、電気が通れば生産工場を建設したり、その土地が肥沃でないならはたまた太陽光パネルを設置したり。
BIGな農園の持ち主は、同様に思考もBIGです。
しかも、これは農園を歩き回っている間に聞きましたが、2021年にこの地区の自治体の選挙に立候補することを決めていました。自分が市長になり、政治面からもっと農民の負担を軽くし、発展に貢献できるような政策を実施したいそうです。
だんだん友達と呼んでいいのか怪しくなって来ましたね。自分がもっとビジネスに強くて社会的影響力がある存在ならここで協働してなにかを始められるのに、、
せっかくできた繋がりを生かしきれない自分に悔しさを感じます。しかし自分は弱冠18歳、まだまだ勉強して挑戦する時間は十分あります。ハッサンに限らず、現地で出来た繋がりを一度だけにせず、これから何かのプロジェクトで生かしていけたらいいですね!
農園からハッサンの実家に戻り、再びご飯を頂いちゃいました。
めっちゃくちゃ美味しかったし、たった一度会っただけの異国の若者にここまでもてなしてくれるハッサンに心も一杯です。
日本から持って来たお土産を渡して、ハッサンとはお別れ。僕がウガンダにいつ戻ってこれるのか、そもそも戻ってこれるのかさえ分かりませんが、その時は絶対再会して、おもてなしを倍返ししてやりたいですね!
そんな感じで、また1人、大切な現地の友達との思い出が増えた一日でした!
また今度〜〜
どんどん最後が増えていった日
(1000UGXは約30円)
おはようございます〜!TJです!
月曜日の朝にマサカを旅立つことに決めました!
フライトは27日の金曜日です!
というわけで、この土日が最後の休日。といってもあまり平日と休日を意識して過ごしてたわけでもないんですけど。笑
最後、ということで街に出かけやり残したことをどんどん消化していきました!
〜お土産選び〜
お気に入りの雑貨屋さんで梅ちゃんとお土産選び。僕が優柔不断なのもありますが、
お土産選ぶん、めっちゃむずいです
基本的に日本の商品の方が質が高いし、貰った人に「ガラクタやん」とか言われたら片付くので。笑
アフリカっぽいお土産って一言に言っても、それを選ぶのは本当に苦労しました。笑
まああくまでインターンシップとして来てるのでお土産選びに時間をかけすぎちゃうのも考えものなんですけどね。でもここにもう一生帰ってこないかも知れないのでね。
ちなみに自分へのお土産の一つはこれです!動物の革でできた手作りお財布。
ブランド物以外でしっくりくる財布探してたんでまさにぴったりでした。
大人になってもこの財布使い続けようと思います!
ちなみにたった20000UGXです、お買い得〜〜
〜散髪〜
そろそろ金色の髪の毛が暴走して来てライオンみたいになってた僕。高校の時の担任(志知)の髪型みたいなんでそれも気に入ってたんですが、黒の部分も増えてきてました。どっちみち帰ってきてから髪切らなあかんということで!せっかくやし現地の散髪屋さんで切ってもらいました!
Before
店員が容赦なくバリカンを頭に当ててくるので思わず笑っちゃいます。店内にはルガンダ語でサッカーのCLの話が飛び交っています。
After
鬼さっぱりしました。笑 とりあえず丸坊主にされなかったんで一安心。
この写真、よく見たら髪切ってくれた店員と同じヘアスタイルですね。自分色に染めたかったんでしょうか。
こちらも20000UGX!大学生に優しいお値段!
〜 Katina & Dominik 〜
マーティンの家で共に過ごし、一緒に旅行にも行ったこの2人とも、ついにお別れの時がやってきました。時が経つんってほんまに一瞬。
最初から優しかったカリーナ。迎えがこなくて住所もわからず途方に暮れながらマーティンを待った1時間も、不安すぎてうざいくらいカリーナにテキストしてたことも、今にもなっては笑い話にできるいい経験です。
お土産選んでる時にたまたま会って撮った最後の1枚。
もしお互いの国に来ることになったら絶対連絡するって約束しました!その日が既に待ち遠しいです:)
2020東京オリンピック観に来てくれへんかな〜
〜ルーシーさんの家〜
チキンプロジェクトを実際に実行する農家さんとして一緒に活動してきたルーシーさん。
彼女の家に鶏たちの様子を見に行くのもこの日で最後でした。
一時は風邪気味だった彼らも今ではすっかり元気になり4週間目。どんどん大きくなっていて、最初に作った小さな小屋ももう取り払われました。
僕たちがいなくてもチキンプロジェクトを続けられるように作った書類を渡して、一緒に撮った動画の肖像権に了承してもらうという事務的な仕事も完了し、ルーシーとその娘のベナとも最後のお別れを告げました。
この動画が皆さんの目に映る日は来るのでしょうか。恐らく半年後です。
〜まとめ〜
こうして現地で出来たコミュニティともどんどんお別れを告げて行った日。何をするにしても「最後」って言葉が頭をよぎります。
ウガンダの友達はみんな
次ウガンダに帰ってくるんいつなん!?
って聞いてくれるんですけど、これに気持ちよく答えられないのが現状です。日本からウガンダは気軽に往復できる場所ではありません。
でもせっかくできた現地の出会い、繋がり、縁。絶対一度きりにはしたくないですね!!
連絡先もいっぱい交換したし、きっといつかまた繋がれるはず!そう信じましょう!!
2ヶ月前くらいに始めたFacebook、友達の母数が少ないのでウガンダコミュニティーが4割くらい占めてます。笑 なかなかおもろい
そんな感じで、どんどん最後が増えていった日。6週間の旅もいよいよ終盤です。